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東洋薬品の注射剤販売禁止処分、解除へ前進


ニュース その他製造 作成日:2009年8月19日_記事番号:T00017351

東洋薬品の注射剤販売禁止処分、解除へ前進

 
 台湾東洋薬品工業(TTYバイオファーム)が、米イーライリリーによる特許侵害の訴えに基づいて、同社の注射剤に使用・販売禁止の仮処分が下れたことへの不服を申し立てていた裁判で、最高法院は18日、智慧財産法院(知的財産裁判所)に審理のやり直しを求める判断を下した。これにより、知財裁の再審で仮処分解除の判決を受けられる可能性が高まった。19日付経済日報が報じた。

 同裁判は東洋薬品の注射剤が、抗がん剤「ジェムザール(GEM、中国語名・健択)」の特許を侵害したとして、イーライリリーが2003年に台北地裁に使用・販売の仮処分を求めて提訴したもので、一審と二審ではイーライリリーが勝訴していた。

 最高法院の判決に対し東洋薬品は「風向きが良くなってきた」とコメントした。台湾でのジェムザールの主成分ゲムシタビンから作られる製剤の市場規模は、年間6億台湾元(約17億2,000万円)に上るとされている。一方、イーライリリーは「知財裁の最終裁定が出た後、さらに争うかどうかを決める」としている。 

 両社のジェムザールの特許をめぐる係争では、知財裁が桃園地裁による仮差し押え命令を破棄したばかりだ。