ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

陽信銀の不正融資事件、董事長ら一時帰宅


ニュース 金融 作成日:2007年7月26日_記事番号:T00001736

陽信銀の不正融資事件、董事長ら一時帰宅


 陽信商業銀行の不正融資事件で、士林地検は25日、銀行法違反の疑いで身柄を拘束した陳勝宏董事長、薛凌立法委員(民進党)、林金隆元常任董事、劉振陞常任董事の拘置請求を行ったが、士林地裁は「容疑事実は重大だが、刑事訴訟法の拘置要件は満たさない」として、保証金の支払いにより一時帰宅を認める決定を下した。保証金額は陳董事長と薛立法委員がいずれも1,000万台湾元、林元董事が300万元、劉董事が200万元。26日付自由時報などが伝えた。

 士林地検は、地裁の決定を不服として高裁への抗告手続きを取る構えだ。

 身柄を釈放された陳董事長は同日夜、陽信銀本店で記者会見し、「40億元を着服したというのは誤解だ。着服が事実ならば、切腹して全国民に謝罪する」などと無実を訴えた。

 経営トップの逮捕という事態を受け、陽信銀では預金者による取り付け騒ぎが起き、1日で30億元近い預金が流出した。同行は中央銀行から資金を借り入れるなどして対応した。同行は預金残高は2,204億元あり、十分対応できる範囲だと説明している。

 一方、薛立法委員が事件に関与した疑いが強まったことを受け、民進党は汚職取り締まり委員会による独自調査を開始する方針だ。