ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

南山人寿の売却問題、「従業員の権益保護が先決」=金管会


ニュース 金融 作成日:2009年8月20日_記事番号:T00017373

南山人寿の売却問題、「従業員の権益保護が先決」=金管会

 
 米保険大手AIGが進める台湾子会社の南山人寿保険売却計画について、金融監督管理委員会(金管会)の黄天牧保険局長は19日、南山人寿の従業員の権益保護が先決だとし、売却計画に影響力を持つ人物に対し、従業員からの要求に、速やかかつ明確な回答を行うよう文書で求めたことを明らかにした。20日付工商時報が報じた。

 南山人寿の従業員はAIGの同社売却に際し、▽140億台湾元(約400億円)の積立金返還▽過去3年間の平均月給を元に補償金として支払う退職金の計算方法について、「平均月給×(勤続年数の2倍プラス2)」とすること──を要求している。

 従業員の権益保護に向け、AIGのリチャード・ベンダー大中華圏およびインド地区副総裁、陳潤霖・南山人寿総経理が出席して19日に開かれた会合では、立法委員などが立ち会い、従業員から連名で要求が提出された。積立金問題について従業員側は、3日以内の解決を求めたが、陳総経理は同日夕方、「AIGの同意が必要」とする声明を発表した。また、ベンダー副総裁は退職金について「売却が決定する前に約束はできない」と強調した。