ニュース
鉄鋼・金属
作成日：2009年8月20日_記事番号：T00017380
東鋼のＨ形鋼、５カ月ぶりに価格引き上げ
鉄筋大手の東和鋼鉄企業は、原料となるスクラップ鋼の価格上昇に伴い、５カ月ぶりにＨ形鋼の価格を１トン当たり1,000元引き上げ、２万5,000台湾元（約７万1,400円）とした。スクラップ鋼の国際価格は現在、１トン350米ドル。同価格は第３四半期に入った当初から上昇が続いていたが、同社はＨ形鋼の需要が少ないことを理由に７月末は値上げを見合わせていた。20日付蘋果日報などが報じた。
同社は８月の出荷量を前月と同水準、形鋼、鉄筋合わせて約10万トンと予測、９月には需要が回復に向かい、月11万～12万トンに拡大するとみている。
証券会社の予測では、同社の鋼筋と形鋼のオファー価格は下半期、徐々に上昇し、第４四半期の利益は今年最大となる見通しだ。また、スクラップ鋼は深刻な品不足のため、短期間で価格が下がる可能性は低いとしている。
