猛暑でビールの販売が好調だ。26日付工商時報によると、1日当たり約2億台湾元だった台湾ビールの売上高は、気温の高い日は2億4,000万元まで上昇する。
現在、ビール市場の規模は年間320億元で、台湾ビールが市場シェア8割を占めている。2位は蘭ハイネケンで、輸入ビールの36.6%のシェアを占めている。3位はキリン、アサヒ、米ミラー、バドワイザーなどが混戦を繰り広げている。
ビールを飲む消費者の割合は30%前後を維持しており、市場は成熟期に入っている。各社は固定ファンを維持し、新たな消費者層を開拓するためにCMキャラクターを重視している。
台湾ビールを販売する台湾エン酒公司(TTL、エンはくさかんむりに於)は今年、人気歌手の張恵妹をCMキャラクターに登用した。台湾ビールは若者から、「バーやパブで飲むのは格好悪い」と思われており、彼女の野性的、奔放なイメージでこれを変えたい考えだ。
台湾キリンビールは今年、「一番搾り」のキャラクターに歌手の任賢斉を起用。交友範囲が広く、生活クオリティーを重視し、果敢に挑戦するイメージが商品に合っているとしている。
なお、台湾ビール市場の販売チャネルは、飲食店が44%で最も多い。TTLでは、全土の飲食店400店にプロモーションガールを配置して販促に務めている。プロモーションガールは、身長160センチ以上、外見が良く、商品知識をしっかり把握しなければならないなど、さまざまな条件がある。