ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

通貨緩和政策、中銀が継続を表明


ニュース 金融 作成日:2009年8月21日_記事番号:T00017402

通貨緩和政策、中銀が継続を表明

 
 中央銀行は20日、同日付経済日報が「中銀は今年7月までに譲渡性預金の発行を通じて、市場から1,000兆台湾元(約2,850兆円)近くの資金を吸収しており、通貨政策を緩和から引き締めに転換した」と報じたことに対し、事実と異なるとした声明を発表、通貨緩和政策の継続を強調した。21日付蘋果日報などが報じた。

 経済日報はまた、銀行の超過準備も従来の1,000億元から300億元まで下がっており、株式市場の資金の流れに悪影響を及ぼす恐れがあり、銀行から不満の声が上がっていると指摘した。

 中央銀行は、▽景気てこ入れのため、昨年9月から通貨緩和政策を採り、預金準備率を引き下げるなどして、金融市場の長期・短期利率の低下に貢献▽公債利率も他国より低く、市場の資金は潤沢▽株式市場への投資待機資金の指標となるM1B(現金通貨と預金通貨)とM2(現金通貨、預金通貨、定期預金など準通貨の合計)の伸び率は6月、ともに近年最高を記録▽超過準備の1~7月平均は1,256億元で、2007年同期の230億元、08年同期の204億元を上回った──などの論拠を挙げ、経済日報の報道に反論した。