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新型インフル死亡3例目は大学生、直前に台湾一周も


ニュース 社会 作成日:2009年8月24日_記事番号:T00017427

新型インフル死亡3例目は大学生、直前に台湾一周も

 
 台湾で3例目となる新型インフルエンザ(H1N1)による死者が21日確認された。死亡したのは屏東県の大学に通う男子学生(24)で、死亡直前には児童による自転車での台湾一周イベントや台風8号(アジア名・モーラコット)による被害を受けた被災地でのボランティア活動を行っていた。この学生は13日に医師の診察を受けたが、その際の簡易検査では陰性の結果が出たため治療薬タミフルは処方されなかった。その後病状が急激に悪化し再検査した結果、感染が確認され、タミフルが処方されたが回復せず、21日午前2時ごろ死亡した。22日付中国時報が報じた。

 台湾一周イベント(1~10日)に参加した際は体調に異常はみられなかった。同イベントに参加した児童およびその家族、計53人に対し21日、緊急に検査が実施され、児童1人に感染が確認された。ただ症状は軽く、現在は自宅療養中だ。被災地での活動時には体調を崩したため被災者との接触はなかったという。

 初回検査で陰性の結果が出たことについて、行政院衛生署疾病管制局の林頂副局長は「簡易検査には限界があり、約40%が検査から漏れる可能性がある」としている。現在は陰性と判断されても、新型インフルの症状があればタミフルが処方されるが、その場合は健康保険の適用外となる。