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ハタ養殖、水害で大打撃


ニュース 農林水産 作成日:2009年8月24日_記事番号:T00017429

ハタ養殖、水害で大打撃

 
 台風8号(アジア名・モーラコット)による大規模水害で、台湾南部を中心に高級魚ハタ(石斑魚)の養殖場が大打撃を受け、被害額は少なくとも20億台湾元(57億4,000万円)に上る見通しだ。22日付聯合報が伝えた。

 ハタの養殖は水害による被害が大きかった屏東県が生産量の70%を占め、集養殖場は特に同県林辺郷、佳冬郷に集中している。同県内では養殖池の90%が破壊された。台湾全土でのハタ養殖池1,500ヘクタールのうち、1,400ヘクタールに被害が出た。このうち、林辺郷、佳冬郷の被害面積は500ヘクタールに達した。

 行政院農業委員会は災害復興予算にハタ産業復興計画を盛り込み、漁業関係者への融資提供、技術指導などを行うことにしている。ただ、被害を受けた養殖場では出荷再開まで少なくとも1年かかる見通しだ。

 ハタは広東料理の素材として好まれ、台湾産ハタの80%は海外に輸出されている。最大の輸出先は香港で、香港・マカオおよび珠江デルタ地帯がハタ不足に見舞われると予想される。