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阿里山の茶販売、台風による輸送ルート寸断で大打撃


ニュース 商業・サービス 作成日:2009年8月24日_記事番号:T00017436

阿里山の茶販売、台風による輸送ルート寸断で大打撃

 
 台風8号(アジア名・モーラコット)による道路損壊で、阿里山地区(嘉義県)では茶葉販売と観光業が大打撃を受けている。関係者は茶葉産業や観光業の被害が少なくとも100億台湾元(約290億円)に上るとの見方を示した。24日付経済日報が伝えた。

 嘉義県観光旅遊局によると、阿里山では約60トンの茶葉が出荷できなくなっている。嘉義県政府農業処のまとめによると、阿里山の茶畑の台風による被害面積は全体の38%に当たる220ヘクタールだった。

 阿里山産の茶葉は、中国人観光客らに人気が高く、観光業者も茶葉の供給不足に頭を痛めている。同局は、供給不足で偽物が出回っている可能性もあるとして、消費者に注意を呼び掛けている。

 このほか、阿里山森林鉄路を経営する宏都建設の子会社、宏都阿里山国際開発は、線路が複数個所で被害を受けているとしながらも、中国資本を見込む外資導入計画に変更はないと説明している。

 なお台風の前までは、阿里山地区は中国人観光客の殺到で、年初来の観光客が延べ100万人を突破するなど好況に沸いていた。