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高雄市のホテル、台風後遺症で稼働率急落


ニュース 商業・サービス 作成日:2009年8月24日_記事番号:T00017437

高雄市のホテル、台風後遺症で稼働率急落

 
 台風8号(アジア名・モーラコット)が南部に深刻な被害を与えたことが連日報道されている影響で、直接被害のなかった高雄市でホテルの客室稼働率が急落している。高雄国賓大飯店(アンバサダー・ホテル高雄)や高雄漢来大飯店(グランド・ハイライ・ホテル)、高雄金典酒店(スプレンダー高雄)など高級ホテルは、稼働率が49~68%と前年比で2割近く低下している。台湾鉄路(台鉄)高雄駅付近では稼働率が20%まで落ち込んで、一部のフロアの閉鎖を検討しているホテルもある。24日付聯合報が伝えた。

 高雄市旅館商業同業公会の劉坤福理事長によると、北部や中部からの観光客は、南部の被災状況を懸念し、宜蘭や花蓮などに行き先を変更している。中国人観光客は人気の阿里山に入れないことから、変更のみならずツアーの延期やキャンセルも増えているもようだ。

 このような現状の下、高雄県・市、屏東県の業者で結成する高高屏観光産業聯盟は、中国でのマーケティング活動実施を訴えている。同聯盟の林富男召集人は「杭州への直航チャーター便が30日から毎日運航となるのに、フロア閉鎖で自ら商機を逃すことはない」とし、航空会社と協力し、2泊で1,000台湾元(約2,870円)割引などのキャンペーン実施を呼び掛ける方針を示した。