台塑集団（台湾プラスチックグループ）は、中国浙江省寧波市北崙石油化学区で進めている石化プラント事業に１億7,400万米ドルを追加投資し、プラントの拡張を進める方針を固めた。寧波プラントにおける累計投資額は10億米ドル、今年の売上高は160億台湾元（約460億円）に達する見通しだ。24日付経済日報が伝えた。
同社は昨年の金融危機で石化プラントへの追加投資を一時凍結したが、景気回復の流れを受け、ベトナム投資に並行する形で、寧波プラントへの投資再開を決めた。
寧波プラントに進出したグループ企業のうち、台湾化学繊維（フォルモサ・ケミカルズ＆ファイバー）は中国の家電普及政策「家電下郷」の恩恵を受け、家電用素材が好調で、寧波事業が業績に大きく貢献している。
