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作成日:2009年8月25日_記事番号:T00017479
クアンタ林董事長、「来年の出荷成長率は過去最高へ」
ノートパソコン受託生産の世界最大手、広達電脳(クアンタ・コンピュータ)の林百里董事長は24日、同社のノートPC出荷台数について「今年はまずまずだが、来年は2位以下を大きく引き離し首位の座を守るだけでなく、成長率で過去最高が期待できる」と楽観見通しを示した。同社が今年3,600万台の出荷を見込んでいることを受け、証券会社は来年の出荷予測を4,500万台に上方修正した。25日付経済日報が伝えた。
同社が24日発表した第2四半期の売上高は前期比9%増の1,810億6,900万台湾元(約5,200億円)だった。粗利益率は前期より0.4ポイント上昇して6.2%に達し、証券会社予測を上回った。営業利益は同48%増の62億7,200万元だった。楊俊烈財務長(CFO)は同期の増益について「グループ内での垂直統合など効率向上に努め、経費を抑えたことが要因」と分析した。
林董事長はまた、先ごろ提唱した新概念、▽クラウドコンピューティング▽コネクティビティ(接続性)▽クライアント端末──の「3C」について、マサチューセッツ工科大学(MIT)との共同研究で製品の原型を既に開発しており、来年にも製品を発表する予定だと述べた。