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新型インフル、国家安全会議招集は見送り


ニュース 社会 作成日:2009年8月26日_記事番号:T00017488

新型インフル、国家安全会議招集は見送り

 
 劉兆玄行政院長は25日、新型インフルエンザの流行が拡大していることに関連し、公衆衛生分野の専門家を招いて検討を行った結果、国家安全会議の招集は当面必要ないとの判断を固め、馬英九総統に伝えた。26日付工商時報が伝えた。

 国家安全会議は安全保障問題のみならず、伝染病の流行など非常事態に際し、総統府が会合を招集するもので、野党・民進党は新型肺炎SARS流行時のケースに準じ、国家安全会議で感染防止策を協議すべきとの意見を示していた。総統府は「今後必要があれば、速やかに招集する」としている。

 国家安全会議で非常対策を話し合うことについて、陳水扁政権以降は「国家安全メカニズムを立ち上げる」といった表現がしばしば使われるようになったが、それに伴いどのような措置が取れるかに関しては法律上の明文規定がなく、位置づけはあいまいだ。陳政権下では2001年の米同時多発テロ事件、03年のSARS、04年の総統選期間に起きた陳水扁前総統銃撃事件の際にそうした体制が取られている。