ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

新型インフルで死者7千人、元衛生署長が予測


ニュース 社会 作成日:2009年8月26日_記事番号:T00017491

新型インフルで死者7千人、元衛生署長が予測

 
 新型インフルエンザ(H1N1型)流行の被害予想について、元行政院衛生署長で中央研究院院士の陳建仁博士は、台湾全土での感染者数は人口の3分の1に達し、死亡率を1,000分の1とした場合、死者数は7,000人に達する恐れがあるという見方を示した。ちなみに世界各国での新型インフル感染による死亡率は1,000分の2~1,000分の4だ。26日付聯合報が報じた。

 例年の季節性インフルエンザの死亡率は1,000分の1を下回り、別の病気を併発したり、他のウイルスに二重感染して死亡する人は毎年2,000~3,000人に上る。しかし大部分が高齢者や子供であるのに対し、新型インフル感染による死者は、これまでの5人中3人が24~44歳の青壮年層となっている。

 また衛生署疾病管制局の蘇益仁・元局長は、新学期が始まる9月から感染が急激に拡大し、10~11月にピークを迎えるとの見方を示した。

 流行はいつ収まるのかとの質問に対し陳博士は、「対策がまずければ半年内に収束するが、感染をある程度コントロールできれば拡大のスピードは弱まり、2~3年流行が続く」と指摘した。その上で「短期間で爆発的に流行すれば、医療機関はこれを支え切れない」と警告した。