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屏東県の水害被災地、住民の立ち退き視野に


ニュース 社会 作成日:2009年8月27日_記事番号:T00017518

屏東県の水害被災地、住民の立ち退き視野に

 
 劉兆玄行政院長は26日、台風8号(アジア名・モーラコット)で最も深刻な洪水被害を受けた屏東県の林辺郷、佳冬郷では、衛生状態の悪化が懸念されるとして、専門家による調査結果を見極めた上で、全住民にいったん立ち退きを求め、消毒作業を行うこともあり得るとの認識を示した。27日付中国時報が伝えた。

 劉行政院長は同日、第3回災害復興推進委員会で業務報告を受け、現地の被災者収容所を今月末までに閉鎖し、親類宅への避難、国有地に建設する仮設住宅への移転を求める方針を明らかにした。国軍による大規模な災害救助支援は今月末までとする。林辺郷からは国軍が2日以内に撤退し、土砂の除去作業は民間業者に委託される。

 被災地では、救援活動に当たる軍部隊で新型インフルエンザ(H1N1型)の集団感染が起きるなど、衛生状況の管理が課題となっている。特に林辺郷の衛生状況悪化が深刻で、当局は「衛生管理区」への指定を検討している。住民立ち退きが必要と判断された場合には、行政院衛生署、環境保護署に対象範囲の判断を求める方針だ。