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北投ロープウエー計画、不当に環境評価回避か


ニュース 運輸 作成日:2009年8月27日_記事番号:T00017520

北投ロープウエー計画、不当に環境評価回避か

 
 馬英九総統が台北市長に在任中、北投区内で進めた「北投ロープウエー」敷設計画で、法律の抜け穴を利用し、環境影響評価を不当に回避しようとしていた疑いがあることが分かった。同ロープウエーの建設用地で当時行われた地質調査で、岩盤の風化が進んでいるとの結果が出ていたことも判明しており、環境保護団体は地盤崩落で長期運休に追い込まれた「猫空ロープウエー」の二の舞いになる可能性があったと批判している。27日付自由時報が伝えた。

 環境保護団体の台湾蛮野心足生態協会(ワイルド・アット・ハート)の林子凌秘書長によると、北投ロープウエーは建設用地となる北投公園の総面積を対象に環境影響評価を行うべきだが、当時の馬市長はロープウエーの駅舎の建築面積が環境影響評価が必要な10ヘクタールに満たないことを理由に、環境影響評価は必要ないとの判断を下していた。

 また、05年に実施された地質調査では、斜面が急な上、岩盤の風化が進んでおり、ロープウエーの建設に適さないという結果が出ていたという。林秘書長は「ロープウエーの支柱がいくら強くても砂浜に立っているようなものだ」として、市当局の安全認識に疑問を投げ掛けた。