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台塑石化と中油、年次保守で9月以降減産へ【表】


ニュース 石油・化学 作成日:2009年8月27日_記事番号:T00017531

台塑石化と中油、年次保守で9月以降減産へ【表】

 
 台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)と台湾中油は、9月から10月にかけ、ナフサ分解プラントなどで相次いで年次保守点検に入り減産態勢となる。この間エチレンの供給量が低下するため、川下の台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)や南亜塑膠工業(南亜プラスチック)、李長栄化学工業も1~2割の減産で対応する。27日付蘋果日報が伝えた。
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 台塑石化は9月1日から42日間、第1ナフサプラントおよび重油水素化脱硫装置で年次保守を行う。エチレンは12万トンの減産、製油量は1日5~10%減の51万バレルとなる見通しだ。

 台湾中油は年産23万トンの第3ナフサプラントで10月12日から45日間、年次保守を行い、エチレンの供給量が約3万トン減少する。

 また、イランでナフサプラント2基が増産、サウジアラビアでもエチレンプラントなどが稼動を始め、中東の川下メーカーも欧州やアジアへの輸出を始めている。中東ではエチレン生産に天然ガスを利用しており、1トン当たりのコストが550米ドルと、ナフサプラント生産の850米ドルを大きく下回るもようだ。域内の川下メーカーは「価格では競争できないため、同規格製品を減産するしかない」と嘆いている。