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「アジアの石化景気は回復」、台塑・李志村董事長【図】


ニュース 石油・化学 作成日:2009年8月28日_記事番号:T00017562

「アジアの石化景気は回復」、台塑・李志村董事長【図】

 
 台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)の李志村董事長は27日、アジアの石油化学産業の景気は、ほぼ金融危機の悪影響を脱したという見方を示した上で、各社フル稼働となっている第3四半期は、第2四半期と同水準の利益を確保できる見込みだと語った。第4四半期は中東および中国での新規生産ラインの稼働状況をみる必要があるが、悲観するほどではないとした。28日付経済日報が報じた。
 
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 李董事長は、中国の内需拡大政策によって上半期の需要が大きく伸びたことで、アジアの石化景気の回復は欧米より早かったと述べた。

 李董事長はまた、「第4四半期から来年上半期かけて、中東と中国で相次いで新規生産ラインが稼動するため、生産過剰が起きる懸念がある」という証券会社の観測について、「中国福建省で年産80万トンのエチレン生産が始まっただけで、中東の生産量も予想を下回ったままだ」と述べ疑問を示した。

 台塑は27日、上半期利益が106億3,300万台湾元(約303億円)になったと発表した。前年同期比47%減ながら、第1四半期は約29億元、第2四半期は約77億元で、第2四半期に大幅な業績改善が見られた。売上高は前年同期比32%減の712億600万元だった。