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「鉄鋼市場は2段階で回復」、新光鋼董事長


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2009年8月28日_記事番号:T00017563

「鉄鋼市場は2段階で回復」、新光鋼董事長

 
 台湾経済の景気回復、および台風8号(アジア名・モーラコット)による被害からの復興景気を好感する鉄鋼流通業、新光鋼鉄の粟明徳董事長は27日、「鉄鋼業界は今年6月~年末、来年上半期の2段階で回復を見せる」との認識を示した。28日付蘋果日報が報じた。

 同社と中国鋼鉄(CSC)は第4四半期まで受注見通しが立っており、今後1~2年の市況も楽観できるとの考えだ。粟董事長によると、新光鋼鉄の損益は第3四半期に既にプラスに転じており、川中・川下メーカーでも今年中に黒字転換を果たす見込みだ。

 粟董事長は、中鋼が鉄鋼価格の値下げは行わないと宣言し、減産効果が威力を発揮し始める中での鉄鋼価格値上がりについて、「経済回復と復興景気による鋼材需要が引き起こしており、反発ではなく回復だ」と指摘した。

 鉄鋼価格は最近、従来の1トン380米ドルから560米ドルまで値上がりしているが、600米ドルを超えれば各メーカーが生産を拡大して生産過剰になる恐れがあるとした。また、鉄鋼価格の急騰や急落が起こる可能性は小さいとの見方だ。

 なお、台風水害によって被害を受けた50件の橋りょう修復工事は、既にすべて発注が終わっており、1年以内に完工すると語った。