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馬総統の人気急落、国民党の県市長選に影響


ニュース 政治 作成日:2009年8月31日_記事番号:T00017577

馬総統の人気急落、国民党の県市長選に影響

 
 31日付中国時報によると、台風8号(アジア名・モーラコット)の水害対応への不手際で馬英九総統が厳しい批判を浴びたことを受けて、年末の県市長選挙の国民党候補者らが、馬総統と一緒に撮影したポスターを自分1人だけのものに張り替えたり、馬総統の名前を一切口にしなくなるなど、線引きを始めている。
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屏東県佳冬郷で被災者の陳情に耳を傾ける馬総統(左2)。被害に見舞われた県市の選挙現場では「今は被災者支援のほうが優先」という雰囲気になっているという(30日=中央社)

 全土指折りの観光地で台風で大きな被害を受けた嘉義県は、国民党が元県議の翁重鈞候補を擁立して8年ぶりの議席奪回を狙う重点選挙区だ。民進党の議席維持を狙う対立候補の張花冠氏は最近の国民党候補者の状況について、「党中央について語らなくなっており、馬総統が選挙の重しになっているようで見たことのない現象だ」と語った。張候補は「馬政権への不信任投票」を選挙の争点にしたい考えだ。

 国民党のある候補者は匿名を条件に、「以前は阿扁(陳水扁前総統)の悪口を言っていれば票になったが、今回は馬総統を称賛するのも批判するのも難しい。2000年の民進党への第一次政権交代以降では、こうした苦しい状況は初めてだ」と胸の内を語った。