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新型インフル防止、発熱チェックでは限界


ニュース 社会 作成日:2009年9月1日_記事番号:T00017608

新型インフル防止、発熱チェックでは限界


 行政院衛生署は31日、台湾内外の新型インフルエンザ患者を分析したところ、感染者のうち30%には全く症状がなく、15%はのどの痛みなどがあるだけで発熱がないことが分かったと発表した。発熱の有無をチェックするだけでは感染者を見逃す可能性があることが問題として浮上したことになる。衛生署は体温測定だけでなく、ワクチン接種などの対策を強化する必要があると判断し、乳児向けウイルスの追加確保を決めた。1日付蘋果日報が伝えた。

 衛生署疾病管制局の郭旭崧局長は「体温測定だけでは部分的な感染防止にすぎない」と断言。台大医院小児感染科の黄立民主任は「発熱しない感染者は、感染拡大、集団感染の主因となる。空港での体温測定でもこうした感染者を発見できず、海外からの感染者の入境を許している」と指摘した。

 疾病管制局のまとめによると、31日現在で新型インフルエンザによる入院患者は新たに5人増え、累計で80人となった。なおも36人が入院している。