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作成日:2009年9月2日_記事番号:T00017638
「小港の奇跡」、宝くじ大当たりが続出

宝くじ発行会社、台湾彩券が発売する「威力彩」(1~38から6個の番号を選び、1~8から枠番号を1つ選ぶロトくじ)は、当せん確率が2,200万分の1と非常に低く、「雷に当たるより難しい」と言われる。
今年は8月末までに賞金1億台湾元以上の1等が6本出たが、なんとその半数の3本が、高雄国際空港のある高雄市小港区の売り場から出たことが分かった。
小港区には32カ所の売り場があり、今年1~8月のコンピューターくじの売上高は計2億元。同区から出た当せん金は、「威力彩」の1等3本だけで18億元を超え、「小港の奇跡」と呼ばれている。
1等を出した縁起の良い売り場は、大鵬路の「百楽彩券行」(3月16日、4億3,000万)、漢民路の「漢生彩券行」(7月2日、9億2,000万元)、桂陽路の「桂陽商行」(8月10日、5億元)の3カ所。1等が出てから各売り場の人気はうなぎ登りだという。
8月に「桂陽商行」で100元の威力彩を買い、1等5億元を当てたのは60歳の女性。威力彩1等当せん者としては過去最高齢で、かつ初の女性当せん者となった。
幼稚園で炊事や掃除を手伝うこの女性は、抽選の翌日、昼休みに新聞で当せん番号を調べたところ、7つの番号がすべて合っているのでびっくり。見間違えたかと思い、老眼鏡を掛けてもう一度確かめたという。
20%の税金を差し引かれた後の受け取り額は4億元。女性は売り場へ8万8,000元のお礼をしたほか、台風8号(アジア名・モーラコット)の被災地へ1,000万元、赤十字へ500万元、慈済基金会へ300万元、高雄六亀育幼院へ200万元と、慈善事業へ計2,000万元を寄付したという。
「威力彩を当てたいなら、小港区へ行って買えばいい」と友人に冗談を飛ばすのは、台湾彩券の黄志宜総経理。現地の宝くじ人気は今後も続きそうだ。