ニュースサイト「中国網(チャイナネット)」による「1949年の中台分断以来、中国に最も影響を及ぼした文化人」を選ぶインターネット投票で、「アジアの歌姫」こと鄧麗君(テレサ・テン)が首位に輝いた。
ネット投票は、中国国務院新聞弁公室の主催で、7月24日~8月31日に実施された。▽文学▽映画▽音楽▽美術▽演劇▽舞踊▽民間芸能▽学者──8分野の候補者192人を対象に投票が行われ、最終的に60人が選ばれた。投票総数は2,390万2,578票。
ベスト10のうち、半数に当たる5人が音楽分野(歌手4人、音楽家1人)の人物。ほか、文学および演劇分野が各2人、民間芸能が1人だった。
トップに輝いたテレサ・テンは、854万3,688票と総投票総数の約3分の1を獲得する絶大な人気。没後14年を経ても人気は衰えることがないようだ。さらに3位に周杰倫(ジェイ・チョウ)、8位に羅大佑がランクインし、台湾勢の影響力の強さを印象付ける結果となった。
文学分野を上位から見ると、大作家の老舎が154万7,041票(5位)を獲得し、冰心(29万8,062票、7位)を大きく引き離した。武侠小説の第一人者である金庸(27位)や、瓊瑤(29位)、張愛玲(32位)、三毛(35位)といった台湾の外省人作家もランクインした。
映画分野では、女優、モンゴル族の斯琴高娃が20万6,197票(11位)と、映画監督、張芸謀(9万3,116票、14位)に大きく差をつけた。日本でも知名度の高いアクション俳優、成龍(ジャッキー・チェン、39位)と李連杰(ジェット・リー、40位)もそれぞれランク入りした。