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投資計画ラッシュ、中科で未開発用地争奪戦


ニュース その他分野 作成日:2009年9月3日_記事番号:T00017673

投資計画ラッシュ、中科で未開発用地争奪戦

 
 中部科学園区(中科)二林園区の着工が遅れる中、手狭になった既存の台中園区、后里園区では、未開発用地を他社が虎視眈々(たんたん)と狙う土地争奪戦が激化している。

 3日付工商時報によると、台湾積体電路製造(TSMC)は今年2月、金融危機による投資計画の遅れを受け、台中園区の用地18.44ヘクタールの借地契約を解約する方針を示したが、最近になってそれを撤回した。同社が発光ダイオード(LED)や太陽電池など新事業への参入に向け、同用地を活用する方針を固めたためだ。

 一方、半導体メモリー大手、旺宏電子(マクロニクス・インターナショナル)はこのほど、中科管理局に対し、投資規模1,600億台湾元(約4,500億円)の12インチウエハー工場を建設するため、土地取得を申請した。同社はTSMCが手放す用地を工場建設先として有力視していたが、TSMCの方針転換で断念を余儀なくされた。

 結局、中科管理局は力晶半導体(PSC)と茂徳科技(プロモス・テクノロジーズ)から后里園区の用地34ヘクタールを回収し、他社に割り振る方針を固めた。うち10ヘクタールはマクロニクス、12ヘクタールは聯華電子(UMC)系列の太陽電池メーカー・聯相光電(ネクスパワー)に、10ヘクタールは友達光電(AUO)系列の隆達電子(レクスター)に割り当てられることになった。