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台風被害で牛乳不足深刻、スーパーが購入制限も


ニュース 農林水産 作成日:2009年9月3日_記事番号:T00017675

台風被害で牛乳不足深刻、スーパーが購入制限も

 
 夏季に生産量の減少する牛乳が、台風8号(アジア名・モーラコット)で乳牛が被害を受けたことにより、不足傾向がさらに強まっている。スーパーマーケット大手、全聯福利中心では、購入を1人につき1~2本に限定するなどで対応している。3日付自由時報が伝えた。

 中華民国酪農協会の顔志輝理事長によると、台風8号の水害で乳牛373頭が死亡したほか、浸水被害のあった牧場では一部で乳房炎を発症したため、牛乳生産量は被災前の8割にとどまっている。酪農業者は今後、加工業者に対し価格引き上げを求めるとしている。また、新たな輸入乳牛による生産は来年まで見込めないため、年内は冬季に入っても価格が下落しない見通しだ。

 行政院農業委員会(農委会)によると、台湾の牛乳生産量は夏季が1日900トン、冬季は同1,100~1,200トン程度。昨年の中国産の汚染粉ミルク問題で、牛乳の需要が急増したことも不足に拍車をかけている。