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中学生に中国旗持たせデフリン応援、抗議で取りやめに


ニュース 社会 作成日:2009年9月4日_記事番号:T00017697

中学生に中国旗持たせデフリン応援、抗議で取りやめに

 
 聴覚障害者のスポーツの祭典、デフリンピックの第21回夏季大会が5日から台北市で開催される。世界91カ国・地域から5,000人を超える選手が集う今大会では、15日までの期間中、市内小中学校88校、3万6,000人の生徒が動員され、親善応援団として各国の選手を応援する。
 
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予行演習で五星紅旗を振る中学生ら。あまり熱がこもっていないように見えるのは気のせいだろうか(自由時報より転載)
 
 ところが、中国チームの応援団を担当することになった中学校で、2日に行われた予行演習が大手メディアによって報道されたことで争議が巻き起こった。なぜなら掲載された写真には、応援のためとはいえ、台湾を「不可分の領土」と位置付けて、今も圧力を掛け続ける中国の五星紅旗を持たされた生徒の姿が映し出されていたためだ。

 同中学校は、あらかじめ父兄から同意書を得られた生徒だけを参加させるとし、「五星紅旗は持って行くだけで、使わなくてもよい」とコメントしたが、予行演習に参加した学生からは「イヤな気持ち」「台湾対中国戦の時は気まずい」など、戸惑いの声が出た。

 父兄からも「どのチームを応援するかは個人の自由。五星紅旗を持つよう強制するなんて」と批判が続出し、報道でさらに抗議に火が付いたことから、学校側は結局、五星紅旗を生徒に持たせないことを決めた。

 同中学校の生徒らは、大会期間中に各競技18試合の応援に駆け付ける予定としており、8日には女子バスケットボールで台湾対中国戦が行われる。生徒たちは「台湾へ来たお客さまだから、頑張って応援する」と言うものの、最後には「やっぱり台湾が勝ってほしい」と本音を語った。