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プロモスと力晶の銀行融資、不良債権化の恐れ


ニュース 電子 作成日:2009年9月4日_記事番号:T00017712

プロモスと力晶の銀行融資、不良債権化の恐れ

 
 格付け会社フィッチ・レーティングスの李信佳・金融機関担当シニアディレクターは3日、DRAM業界で財務状況が悪化している茂徳科技(プロモス・テクノロジーズ)、力晶半導体(PSC)に対する銀行融資500億台湾元(約1,409億円)が不良債権化するリスクがあると指摘した。4日付工商時報が伝えた。

 李氏は「両社の転換社債買い戻しのディスカウント率が40~80%に達していることからみて、債権銀行は直ちに措置を講じなければ、500億元の融資が不良債権化する可能性がある」と指摘した。

 両社の債権銀行は合作金庫銀行、第一銀行、台湾銀行、土地銀行など。各行による両社へと融資規模は1,000億元に達する。仮に返済繰り延べにもかかわらず、両社が債務を返済できない事態となれば、債権銀行の不良債権比率は上昇が避けられない見通しだ。

 李氏は1,000億元が不良債権化しても、担保の現金化によって500億元は回収が可能で、実際に焦げ付くのは500億元になると試算した。