中国でセメント、生コンクリートの上下流一貫生産を行う国産実業建設（ゴールドサン・グループ）の陳哲雄董事長はこのほど、中国・湖南省婁底市に10億人民元（約136億円）以上をかけ、年産400万トンのセメント生産基地を設立する方針を示した。2011年第１四半期までに年産200万トンの生産ラインを設置、その後さらに２本目の生産ライン（年産200万トン）を設置する計画だ。７日付経済日報が伝えた。
陳董事長によると、湖南のセメント需要は現在5,600万トンだが、都市化計画とインフラ建設の推進に伴い、2011年には9,000万トンに達する見込みだ。湖南のセメント需要を好感し、中国の業界最大手、安徽海螺水泥（コンクセメント）などのセメント大手が参入意欲をみせており競争激化が予想されるが、交通インフラ建設が始まれば、供給不足となる見込みだ。
国産実業は福建省龍岩市のセメント工場でも、２本目の生産ライン設置を予定している。
