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「肉を食べない月曜日」、菜食エコ運動がスタート


ニュース 社会 作成日:2009年9月8日_記事番号:T00017759

「肉を食べない月曜日」、菜食エコ運動がスタート

 
 世界各地で菜食による環境保護の動きが高まっている。元ビートルズのメンバーで、ベジタリアンのポール・マッカートニー氏が、「週1日は肉を食べない日を設け、地球温暖化を防止しよう」と呼び掛け、「ミート・フリー・マンデー(肉を食べない月曜)」を提唱したのは今年6月だった。

 この考えに賛同したベジタリアン作家の蘇小歓、徐仁修両氏が発起人となり、台湾でも「肉を食べない月曜」運動が9月21日に正式スタートする。

 蘇氏は、2年を目標に週1日の菜食を台湾人の生活習慣として定着させたいとしており、民間団体らに参加を呼び掛けている。今後は、量販店での菜食専門コーナー設置や、機内食での菜食メニュー推進など各業者との提携も進めるほか、世界初の菜食都市を宣言し、毎週木曜日は公共機関と学校での肉食を禁止したベルギーのゲント市長を講演に招いたり、電子メディアを活動して啓蒙活動にも努める。

 じつは台湾でも、小中学校で菜食メニューを取り入れる動きが広がっており、実際に雲林県斗六市の林頭国小や、台南県永康市の崑山国小では、5年前から毎月2回菜食給食を実施しており、児童や父兄からの評判も上々らしい。

 ちなみに、国連食糧農業機関(FAO)の2006年統計によると、地球温暖化の最大の原因は牧畜業。放牧地確保のため大量の森林が伐採されるだけではない。食肉生産の過程で排出される温室効果ガスの量は全体の18%を占め、これまで温暖化の元凶とされてきた石油・化学産業、自動車、バイクなどを合わせた排出量をも上回るという。

 さらに普段の食事で20%以上を肉類が占める人は、菜食の人よりも年間1トンも多く二酸化炭素を排出していることになるのだとか。これは、自動車1台の年間排出量に相当するというから驚きだ。