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台風被災者追悼式で中国に感謝、関係修復図る


ニュース 政治 作成日:2009年9月8日_記事番号:T00017762

台風被災者追悼式で中国に感謝、関係修復図る

 
 台風8号(アジア名・モーラコット)による大規模水害の発生から1カ月になる7日、水害で亡くなった被災者を追悼する「八八水災全国追悼大会」が高雄市現代総合体育館(高雄ドーム)で開かれた。悼辞を読んだ馬英九総統は特に中国からの支援に言及し「仮設住宅1,000戸などの物資に加え、最高額の義援金が寄せられたことは、両岸(中台)住民の『血は水よりも濃い』という民族感情の表れだ」と強く感謝の意を表明した。こうした配慮の背景には、先ごろのチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世の訪台でぎくしゃくした中国との関係を修復したいという意向があるとみられる。8日付工商時報などが報じた。
 
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追悼式典では馬英九総統(右1)をはじめ行政院、立法院など5院の長が88秒間の黙とうをささげた(7日=中央社)
 
 約3時間にわたった式典では、馬総統による約15分間の悼辞のほか、献花、黙とう、追悼演奏が行われた。しかし同日付自由時報によると、出席者は被災者とその家族よりも社会団体からの参加者が多かったという。

 ある被災者は「追悼式は被害の最も大きかった高雄県でやるべき。しかも出席者の多くは数合わせではないか」と不満を示した。自由時報も追悼式に対し「政治的色彩が強すぎ、被災者への思いやりに欠ける」と批判した。