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半導体チャータードの経営譲渡、台湾勢の顧客流出も【表】


ニュース 電子 作成日:2009年9月8日_記事番号:T00017785

半導体チャータードの経営譲渡、台湾勢の顧客流出も【表】

 
 アラブ首長国連邦(UAE)アブダビの投資会社アドバンスト・テクノロジー・インベストメント(ATIC)は7日、シンガポール政府系の半導体受託生産大手、チャータード・セミコンダクター・マニュファクチャリングを総額56億シンガポールドル(約3,630億円)で買収すると発表した。

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 ATICは傘下のグローバル・ファウンドリーズ(GF)とチャータードの経営統合を図り、市場シェアを拡大する戦略だ。チャータードとGFの合併後の12インチウエハー生産能力は月4万5,000枚で、台湾勢の台湾積体電路製造(TSMC)の14万枚、聯華電子(UMC)の6万枚に迫り、業界内での競争は激しさを増す見通しだ。

 台湾半導体業界は、チャータードとGFがスケールメリットを生かして、安値で受注攻勢をかけるとみており、UMCやTSMCからの顧客流出が懸念される。ただ、GFのATIC以外の大株主は米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)で、チャータードとの経営統合で、AMD色が薄まれば、台湾メーカーの受注機会が増える側面もある。