ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

王永慶氏の遺産争い、第3夫人も「参戦」


ニュース 社会 作成日:2009年9月9日_記事番号:T00017792

王永慶氏の遺産争い、第3夫人も「参戦」

 
 昨年10月に死去した台塑集団(台湾プラスチックグループ)の創業者、王永慶氏の3,000億台湾元(約8,500億円)を超える遺産をめぐる裁判に第3夫人の李宝珠氏が加わり、新たな局面を迎えた。9日付蘋果日報が伝えた。

 李宝珠氏はこれまで沈黙を守ってきたが、このほど裁判所に対し、遺産相続権の確認を求める申し立てを行った。担当弁護士によると、王永慶氏と李宝珠氏は1957年に台北市で結婚式を挙げ、香港で婚姻届を提出したという。

 李宝珠氏は王家一族の系譜には記載されていないというが、担当弁護士は申し立ての目的について、「財産を争うものではなく、王永慶氏のそばで50年間を暮らしてきた合法的配偶者としての身分を求めるものだ」と説明した。

 王永慶氏の遺産は総額3,048億元に達するとされ、裁判所が李宝珠氏に相続権を認めれば、635億元の分与を受ける権利が生じる。

 これに対し、第2夫人との間に生まれた長男、王文洋氏は「父は生前、一夫一妻の原則を堅持していた。李宝珠氏の事実に反する訴訟を容認しない」と非難した。

 法曹界では、法律上重婚は婚姻として無効なので、李宝珠氏の申し立てが認められる可能性は低いとの意見が優勢だ。