瑞軒科技(アムトラン・テクノロジー)出資の米テレビブランド、ビジオ(VIZIO)は、9月中にLEDバックライト搭載の55インチ型液晶テレビを米国と台湾で同時発売する。LEDテレビ市場で先行するサムスン電子を追い上げたい考えで、年末には47型を追加、さらに来年には製品ラインナップを大幅に拡大する計画だ。来年ビジオは通年でLEDテレビ200万~300万台の販売、出荷比率20~30%までの引き上げを目指す。9日付電子時報が報じた。
55型LEDテレビを発表したアムトランの呉春発董事長(右2)。ビジオのLEDテレビはライバルより50%低価格を目指すとしている(8日=中央社)
ビジオが今回発売する55型LEDテレビは、直下型白色LED960個を搭載し、240Hz駆動技術を採用したLGディスプレイ(LGD)のパネルを使用しており、米国での販売価格は約2,200米ドル、台湾では11万9,000台湾元(約33万6,000円)となる。さらに発売キャンペーン後、台湾での実際の販売価格は10万元以下まで下がると電子時報は予測している。なお、サムスンの55型LEDテレビは、米国における販売価格が3,000米ドル以上となっている。
アムトランの呉春発董事長は、従来型液晶テレビとLEDテレビのコスト差は現在20~30%だが、来年には20%以下に縮まるとし、製品価格の大幅な下落が始まるという見方を明らかにした。