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台北市バスの運行情報サービス、間違いばかりで不満噴出


ニュース 社会 作成日:2009年9月10日_記事番号:T00017820

台北市バスの運行情報サービス、間違いばかりで不満噴出

 
 バス利用者がイライラしながら待たずにすむようにと、台北市が2004年から2億5,000万台湾元を投じて構築した、市バスの運行状況を知ることができるサービス「e-busシステム」に、間違った情報ばかりで役に立たないとの批判が相次いでいる。

 同システムは、市バス297路線で車両がどこを走っているかインターネットを通じてを知らせるサービスを提供しており、全土で唯一、携帯サイトでも検索が可能だ。

 同システムは目下、1日当たり約1万6,000人(携帯サイトは3,000~4,000人)が利用しており、10月にはさらに86路線増え、計383路線の情報検索が可能となる見通しだ。

 ところが8月に入ってから、利用者からの苦情で同システムが提供する情報が間違いだらけであることが判明。バス停への到着予定時間が不正確なだけでなく、経路の変更情報がすぐに更新されない、新たに導入された車両の情報が提供されないなどの問題が指摘されている。

 「同システムで到着時間を調べてからバス停に向かったのに、バスはもう出た後だった」「2~3分ならまだしも、5分以上の誤差は我慢できない」など利用者は不満タラタラ。林奕華台北市議が9日、実際に同システムを利用してみたところ、バスの到着時間に6分以上の誤差があり、10路線のうち9路線で情報の間違いが見つかったという。

 台北市交通局は、「最近同システムで新旧システムの統合を行っており、データ規格の違いがコンピューターの判断ミスを引き起こした」と説明し、今週中に改善すると表明した。

 携帯サイトでは、10月から新たな検索システムが提供される予定とのこと。バス通勤族にとってあとしばらくの辛抱、だとよいのだが。