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台湾DRAM各社の業績回復に懸念、標準型市場から撤退も


ニュース 電子 作成日:2009年9月10日_記事番号:T00017843

台湾DRAM各社の業績回復に懸念、標準型市場から撤退も

 
 10日付電子時報は、DRAM価格が大幅に上昇する中、韓国サムスン電子が第2四半期に黒字転換を果たしたのに続き、ハイニックス半導体は第3四半期に、米マイクロンと日本のエルピーダメモリは来年黒字が見込めるが、台湾メーカーはこの回復軌道に乗れず、標準DRAM市場から締め出される可能性があると指摘した。

 メモリ業界関係者によると、サムスンが来年、製造プロセスを40ナノメートルに移行する見通しとなっている中、大部分の台湾メーカーは現在、依然70~60ナノプロセスにとどまっている。こうした状況から、今後も利益確保は難しく、ファウンドリーやニッチ市場への転向を迫られる恐れがあるという。

 業者はまた、今回のDRAM景気の急激な冷え込みは、メーカーが多過ぎるからではなく、各社がほぼ同時に生産能力拡張を行って生産過剰となり、値崩れが起きたためとしており、今後はサムスンのようにDRAMだけに頼らず、製品を分散してこそ再発が防げると指摘した。