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空白の3秒間、信号故障で無実の罰金


ニュース 社会 作成日:2009年9月11日_記事番号:T00017851

空白の3秒間、信号故障で無実の罰金

 
 9日午後、バイクで台北市内湖区の洲子街と基湖路の交差点に差し掛かった潘さん(女性)は、正面の信号が青信号であることを確認して左折した。ところが、すぐに警察官に呼び止められ、交通違反で1,800台湾元の罰金切符を切られてしまった。原因は「赤信号で左折」、つまり信号無視だった。

 「信号は確かに青だったのに…」納得のいかない潘さんが、もう一度振り返って信号を見たところ、黄信号が故障して点灯していないではないか!つまり、青信号から赤信号へと変わる間、本来ならば黄信号が点灯しているはずの約3秒間が、実際には何の信号も表示されない状態となっていたのだ。

 潘さんが交差点を左折した時、信号は赤でも青でもない「空白の時間」だったと思われる。そして警官はそのわずか3秒をとらえて、彼女を交通違反で捕まえたのだ。

 しかし、もし彼女が黄信号が点灯しているはずの「空白の時間」に左折したのなら、本来なら通過してもよいわけだから、無実の罪を着せられたことになる。納得のいかない潘さんは警官に抗議したが、聞き入れてもらえなかった。

 翌日、潘さんの投書でメディアが現場を訪れると、警察側は急に態度を軟化。黄信号の故障が通行車の判断に混乱を招いたことを認めた。その上で台北市交通管制工程処が故障していた黄色のLED信号灯を修理した。

 しかし、信号が故障していた2日間、空白の3秒間のために、何人がいわれもない罰金を支払うことになったのかは依然として不明のままだ。