ニュース 電子 作成日:2009年9月11日_記事番号:T00017877
ファウンドリー世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)、およびEMS(電子機器受託生産サービス)世界最大手の鴻海精密工業が、8月はそろって前月比、前年同月比ともに減収となった。これを受けて電子業界には、「広大な顧客層を持つ同2社の減収は、電子業全体の市況悪化を意味するのではないか」との懸念が広がっている。11日付電子時報が報じた。
TSMCの8月連結売上高は、前月比4.3%減、前年同月比6.8%減の298億3,000万台湾元(約840億円)。鴻海精密工業の同月売上高は1,082億4,400万元と1,000億水準を維持したものの、前月比15.54%減、前年同月比24.61%減となった。
ファウンドリー業界では最近、液晶ドライバICメーカーやIC設計の聯発科技(メディアテック)の業績がピークを過ぎたとの見方がある上、TSMCの大口顧客の一部には、第4四半期の生産量を下方修正するメーカーも出ている。さらにTSMCの減収が予想より1カ月早まったことで電子時報は、「電子産業の最も川上に位置するファウンドリーで既にハイシーズンが終了した可能性がある」と指摘した。
鴻海の減収について業界関係者は、コンシューマー向け電子製品の末端市場における需要が予想されたほど強くない上、マイクロソフト(MS)の次期基本ソフト(OS)、ウインドウズセブン(Windows7)発売を控え、消費者に模様眺めの傾向が強まっていることも影響したと分析している。
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