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268億元の金融詐欺、渦中の彭日成氏死去


ニュース 社会 作成日:2009年9月14日_記事番号:T00017880

268億元の金融詐欺、渦中の彭日成氏死去

 
 台湾と米国でいわゆる「ねずみ講」の手口などを使い、総額268億台湾元(約747億円)を詐取した疑いが持たれていた台湾系米国人の彭日成(ダニー・パン)氏(42)が12日、米カリフォルニア州の病院で死去した。死因は心臓疾患とされるが、自殺または他殺説もあり、警察で司法解剖が行われている。14日付蘋果日報が報じた。

 彭氏は2002年に同州にプライベート・エクイティー・マネジメント・グループ(PEMG、保盛豊集団)を設立し、実際に収益が見込めないにもかかわらず、高利回りの金融商品で、5年間にわたり、台湾の大手金融機関を含む投資家から資金を集めていた。彭氏の友人が「ねずみ講に似た手口だ」と証言するなど、運営実態は極めて不透明だった。

 彭氏は今年4月に米当局に逮捕されたが、容疑を一貫して否認していた。行政院金融監督管理委員会(金管会)によると、台湾の金融機関6行がPEMG関連の投資商品を発売していたが、既に全額を投資家から買い戻しており、消費者への被害はない見通しだ。また、PEMGの資産は凍結されており、銀行への被害も大きくないとみられる。