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作成日:2007年7月30日_記事番号:T00001795
台達電、LED事業に進出
アダプタ最大手、台達電子工業(デルタ・エレクトロニクス)の海英俊CEO(最高経営責任者)は27日、発光ダイオード(LED)照明事業に進出する意向を明らかにした。同社が出資する太陽電池メーカーの旺能光電は海外で株式上場する計画で、どこで上場するかは選定中だが、米国が有力とみられている。
同社はすでにLED研究開発(R&D)チームを立ち上げてLEDドライバを開発、LED素子やパッケージングは鴻海グループが先進開発光電(アドバンスト・オプトエレクトロニック・テクノロジー)に出資したように、戦略的提携方式を検討している。旺能の昨年の売上高は24億台湾元で、今年上半期に生産ラインを2本増やして年産100メガワット(MW)とし、今年の売り上げは50億元を見込んでいる。
同社は同日、中国・広東省東莞に第6、第7工場を竣工させた。今後は部品生産能力が20~25%向上する見通しで、3~5年以内に中国内の販売網を整備するとともにに、インド、ブラジル、中東へも販路を拡大したいとしている。
東莞工場は面積15ヘクタール、第1~第5工場は15周年を迎え、これまでノート型パソコン、バックライト光源のアダプタなどの生産を行っており、売上高は年間144億元。第6、第7工場は昨年2,000万米ドルを投じて建設し、8月にも生産を開始する。