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高雄県三民郷、「瑪雅郷」の名称回復へ


ニュース 社会 作成日:2007年7月31日_記事番号:T00001803

高雄県三民郷、「瑪雅郷」の名称回復へ


 高雄県の山地にある三民郷が、旧来の名称である「瑪雅郷」へと改名する見通しだ。行政院原住民族委員会(原民会)の夷将・抜路児委員長が7月30日、「郷民代表会の次期会期で改名が可決されるだろう」と語った。原民会は「原住民による正名運動の重要な指標となる」として、経費などの援助を積極的に行う考えだ。

 三民郷は、日本統治時代には瑪雅峻社の名で呼ばれ、終戦後瑪雅郷と改名した。1957年に国民党政府の要求により「三民主義」の三民郷と改め、郷内3つの村も民族村、民権村、民生村と改名を迫られ、伝統的名称が失われていた。瑪雅郷の名称回復と同時に、これらの村名も回復する方針だ。

 現在三民郷内にはブヌン族、ツォウ族、タイヤル族、パイワン族、漢族が住み、うちブヌン族が70%を占める。住民は大部分がキリスト教徒。瑪雅郷とは、この地に最初に住み着いたツォウ族の言葉に由来する呼び名だ。

 瑪雅郷の名称が回復されれば、民進党政権発足以来、郷レベルで「正名」が行われる初のケースとなる。