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台塑、炭素繊維の生産拡大に40億元


ニュース 石油・化学 作成日:2009年9月21日_記事番号:T00018044

台塑、炭素繊維の生産拡大に40億元

 
 台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)は、航空機や風力発電用ブレードの原料として広く応用される炭素繊維の生産を拡大する。雲林県麦寮に30億~40億台湾元(約85億~113億円)を投じて工場2基を新設、2010~11年にかけ年1,300万トンずつ生産能力を拡大し、現在の6,150万トンを合わせて最終的に年産8,750万トンまで拡張する計画だ。19日付経済日報が伝えた。

 黄宗敬同社協理によると、台塑は日本の上位3社に次ぐ世界4位のメーカーで、現在は引張強度710~800MPaの製品を主力として、競争力向上に努めている。同社の炭素繊維はフィラメント数2万4,000本(24K)以下の製品が、自転車やテニスラケットのネット、ゴルフクラブ、電子製品、航空機などに応用されているが、今後は24K以上の製品が電力ケーブル、風力発電用ブレード、自動車などに用途の拡大が見込めるという。

 台塑によると、デンマークの風力発電機メーカー、ヴェスタス社から既にブレードを試験的に受注し、航空機エアバスの材料についても商談を進めているという。同社は高強度の炭素繊維が風力発電用ブレードに採用されれば、世界的に商機が広がると期待を示した。