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ラビア・カーディル氏、訪台に意欲示す


ニュース 政治 作成日:2009年9月22日_記事番号:T00018061

ラビア・カーディル氏、訪台に意欲示す

 
 亡命ウイグル人組織の指導者、ラビア・カーディル議長を追ったドキュメンタリー映画を、高雄市が22日と23日の2日間にわたり上映することを決めたことに対し、同議長を「民族分裂分子」と糾弾する中国政府が「断固反対する」と反発を強める中、カーディル議長とその夫シディク・ハジ・ロウジ氏が訪台の意思を持っていることが、台湾青年反共救国団の林保華理事長によって明らかにされた。林理事長によると、先週ロウジ氏と電話で連絡が取れ、訪台を要請したところ、「われわれ夫婦はともに台湾に行きたいと考えている」と語ったという。
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高雄市観光協会の曽福興理事長は21日、高雄市政府に対し、上映がどのような結果を招くかを熟考してほしいと訴えた(21日=中央社)
 
 また民進党は21日、カーディル議長の映画「愛についての10の条件」への市民の関心が高まっていることに加え、台湾の映画上映の自由に対する中国の干渉に抗議するため、同映画を高雄市だけでなく台湾各地で上映できるよう、オーストラリア人監督ジェフ・ダニエルズ氏と交渉を進めることを会議で決定した。台北では10月1日からの上映を目指すという。

 一方、高雄市では9月以降中国人客による観光ホテルの大量キャンセルが出て、同映画上映を不満とする中国側が旅行業者に対し「高雄行き禁止」を通達していることが背景にあるとされる。このため高雄市観光協会、高高屏観光産業聯盟、中華民国旅行公会全国聯合会など多くの観光業界団体や、航空会社、百貨店などは21日、「観光業者の生計を奪ういかなる立場にも強く反対する」とする共同声明を発表し、上映反対を表明した。