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南山人寿の売却先、22日にも決定へ


ニュース 金融 作成日:2009年9月22日_記事番号:T00018071

南山人寿の売却先、22日にも決定へ

 
 22日付経済日報が報じたところによると、米保険大手AIGが進める台湾生保子会社、南山人寿保険の売却入札は、早ければ米国時間22日に売却先が決定し、同23日にも発表される見通しとなっている。売却先候補は現在、中国信託金融控股(中信金)と香港のプリマス・フィナンシャル・ホールディングスに絞られているようだ。

 入札価格は中信金が23億米ドルで、プリマスの22億米ドルを上回っているとされ、市場では売却先は中信金に決定するとの見方が強く、南山人寿は既に従業員に中信金への売却を通知したとの観測まで出ている。ただ南山人寿は21日、「AIGから何の指示も受けていない」とコメントし、中信金も「ノーコメント」と回答している。

 中信金は、400億~500億台湾元(約1,100億~1,400億円)に上るとされる南山人寿従業員への退職金の、AIGによる負担を買収条件に挙げているとされるが、一方プリマスはすべての従業員を留任させる方針のため、退職金支給が不要だという。

 さらにプリマスは、南山人寿側の求める、南山人寿ブランドと運営制度の維持、従業員への積立金返還、400万人の顧客へのサービス確保などの要求を受け入れる構えともみられている。