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政府のバイテク基金、「敷居高すぎ」と批判


ニュース その他分野 作成日:2009年9月23日_記事番号:T00018093

政府のバイテク基金、「敷居高すぎ」と批判

 
 台湾政府が600億台湾元(約1,700億円)を出資し設立するバイオテクノロジー分野の投資ファンドをめぐり、投資を受けるための条件が厳しく、民間のベンチャー企業から「敷居が高すぎる」との声が上がっている。23日付経済日報が伝えた。

 行政院国家発展基金(国発基金)管理委員会はこのほど、投資対象となるベンチャー投資企業について、▽資本金50億元以上▽経営陣のリーダーが少なくとも1億5,000万米ドルを国際的なバイテク分野に投じた経験を持つ▽経営陣全体の投資経験が合計で60年以上──という厳しい条件を設けた。これは投資対象を大型ファンドに限定しようとする同基金の構想を反映したものだ。

 これについて、業者からは「台湾で過去に創設されたバイテク関連のベンチャー投資基金は最大でも25億元だ。投資経験で言えば、合一創投の李世仁氏ぐらいしか条件を満たす人物はいないのではないか」と不満の声が漏れている。

 台湾玉山科技協会の李鍾熙理事長は「業界の声を政府に伝え、民間のベンチャー投資が政府の資金支援を得られるようにしたい」と述べた。