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殷琪・高鉄前董事長に背任疑惑、刑事告発視野に調査


ニュース 運輸 作成日:2009年9月23日_記事番号:T00018097

殷琪・高鉄前董事長に背任疑惑、刑事告発視野に調査

 
 呉敦義内閣は22日、累積赤字が702億台湾元(約2,000億円)に上る台湾高速鉄路(高鉄)の建設計画をめぐり、背任や利益供与を行った疑いがあるとして、同日辞任した殷琪・前董事長らを、刑事告発を視野に監察院が調査することを明らかにした。23日付工商時報などが報じた。

 台北地方法院検察署は、高鉄の建設が87.89%しか完成していない時点で既に75億元の資金不足が生じていたことに疑問を持ち、今年1月には既に調査を始めていたという。中国時報によると、高鉄計画の決定前から一部の駅周辺で土地が値上がりしており、違法な土地取引が行われた疑いがあるという。また、民間株主が高鉄の主要機電システムや土木工事を請け負っており、利益供与を行った可能性もあるという。

 検察は、董事長辞任と同時に大陸工程(コンチネンタル・エンジニアリング)代表董事への委任も解除された殷氏だけでなく、設立当初からの民間株主5社、▽長栄集団(エバーグリーン・グループ)▽富邦集団▽東元集団(TECO)▽大陸工程▽太平洋電線電纜(PEWC)──にも調査、事情聴取を行う可能性がある。