台湾高速鉄路（高鉄）は22日の董事会で、12年間にわたり董事長を務めてきた殷琪氏の辞任を受け、後任に現執行長（ＣＥＯ）を務める欧晋徳・財団法人中華航空事業発展基金会代表を選出した。殷琪氏は大陸工程（コンチネンタル・エンジニアリング）代表董事の座も退き、経営から完全に手を引く形となる。23日付経済日報が報じた。
欧晋徳氏の高鉄董事長への就任を発表する賈先徳広報担当。高鉄は政府主導による経営への第一歩を踏み出した（22日＝中央社）
殷氏とともに高鉄を支えてきた劉国治・前総経理も、太平洋電線電纜（ＰＥＷＣ）代表としての委任が解除された。
高鉄の賈先徳広報担当によると、第４期董事・監事の任期は来年までだが、22日に前倒しで董事長が交代したことを受け、11月10日の臨時株主総会で再度、董事長および董監事の全面改選を行い、欧晋徳董事長がその後３年の任期で再選されることになる。
