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元海軍兵士の「野人」、恒春でついに捕まる


ニュース 社会 作成日:2009年9月24日_記事番号:T00018119

元海軍兵士の「野人」、恒春でついに捕まる

 
 昨年10月以降、民家や民宿、飯場に侵入して食べ物を専門に盗みを働き、丸刈り頭に上半身裸の風貌と野山を駆け回る俊敏な動きから「野人(やじん)」と呼ばれ恐れられていた林金宝容疑者(39)が、ついに警察の「野人専門チーム」の手により最南端の屏東県恒春鎮で捕えられた。24日付中国時報が報じた。
 
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逮捕された「野人」林容疑者(中)。過去3カ月の捜索には500人以上の警官が投入されていた(23日=中央社)
 
 元海軍水中爆破大隊の林容疑者は昨年10月に刑務所を出獄した後、山の中で寝起きしつつ、台東から南部各地にかけて移動しており、各地でその姿が目撃されていた。7月に恒春に流れ着いたころには、逃亡生活にも余裕が出てきたようで、侵入した民家で食事後、漢方薬にも手を出すなど健康にも気を配っていた。さらに食後にカラオケを楽しんだ形跡もあり、娯楽も忘れられなかったようだ。

 しかし、9月初めに恒春半島の満州郷一帯に出没した際には、野人を目撃した住民に石を投げて攻撃するなど、住民への危害が懸念されたため、屏東県警恒春分局は先住民警官4人を選抜して「野人専門チーム」を編成。同チームが23日午後、満州郷永靖村で捜索活動を行っていたところ、偶然路上で林容疑者に遭遇した。そして、4人がかりで奮闘した結果、ようやく手錠をかけることに成功した。