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作成日:2009年9月28日_記事番号:T00018179
台鉄列車で連結部トラブル、走行中に車両の連結外れる
25日午前8時37分ごろ、台湾鉄路(台鉄)基隆発新竹行き2509便列車(8両編成)が桃園県内の富岡~楊梅を走行中、ロックが不完全だった4両目と5両目の連結部が外れ、車両が離れるトラブルが発生した。車掌が気付いて運転士に連絡、緊急停車して5両目から8両目の乗客約300人を前の4両に誘導して走行を再開した。けが人などはなかった。26日付中国時報が伝えた。
富岡駅に到着したのは前方4両が約1時間後の午前9時36分、後方の4両は同57分、正常ダイヤへの復帰は同10時30分だった。当時は通勤時間帯で、後続列車20本に遅れなどが発生し、数千人の乗客に影響が出た。
台鉄は「密着式連結器のロックが不完全だったことが、機械の故障か人的ミスかは調査の結果を待たなければならない」としている。
車両の分離は大事故につながりかねない重大なトラブルだが、現場は富岡駅まで約500メートルの減速区間だったこと、および一定区間に1列車しか進入できないシステムの自動列車保安装置(ATP)が導入済みだったため、大事には至らなかったもようだ。
台鉄は2007年にも莒光号で、密着式連結器の故障のため車両が分離する事故を起こしている。