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カーディル議長の台湾入境、政府が拒否


ニュース 政治 作成日:2009年9月28日_記事番号:T00018180

カーディル議長の台湾入境、政府が拒否

 
 江宜樺内政部長は25日、立法院での答弁で、在外ウイグル人組織「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長の入境を禁止する考えを明らかにした。26日付台湾各紙が伝えた。

 江内政部長は、カーディル議長の訪台はウイグル独立運動と関係があるとみられる上、同氏が率いる世界ウイグル会議はテロ組織との関連が疑われること、同会議の秘書長がテロ容疑者として国際手配されていること理由に「国家利益、公共の安全、秩序に危害を与える」と判断した。

 カーディル議長は民間団体の招きで、12月にも訪台を希望していた。台湾は8月にチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の入境を認めていた。

 中国政府は、カーディル議長をウイグルでの流血デモを指揮した人物として名指し批判し、同議長の訪問を受け入れた日本やオーストラリアなどに強く反発していた。それだけに、中台関係の改善を優先したい馬英九政権が中国側に配慮した側面は否めない。

 なお、入境を拒否を受けてカーディル議長は、米ワシントンの事務所で台湾メディアに対し、「『テロ組織と関連がある』という中国政府が私に加えた罪状を理由に、台湾がビザ発給を拒否することは、無責任で軽率な決断であり失望した」と語り、台湾政府に対し謝罪を要求した。