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作成日:2009年9月28日_記事番号:T00018186
彭淮南・中銀総裁の評価、5年連続の「A」ランク
米金融専門誌「グローバル・ファイナンス」はこのほど、世界の中央銀行総裁に対する評価ランクを発表し、台湾中央銀行の彭淮南総裁は2005年から5年連続で最高の「A」判定を獲得した。5年連続のAランクは評価開始以来16年で初。なお彭総裁は2000年にもAランクを受けており、計6度目の最高評価獲得となった。26日付工商時報が伝えた。
同誌は「彭総裁は金融危機発生後の昨年9月、急速な輸出の縮小に対処するため、公定歩合を連続7回で2.375%から史上最低の1.25%まで迅速に引き下げ、他国・地域に先駆け正確で思い切った緩和政策を採った」と指摘した。また「中銀理事会で再度利率引き下げの動きがあった今年3月には、輸出回復の兆しを見極め『再度引き下げても効果は限られる』と的確な判断を下し、利率維持に努めた姿勢は非常に冷静だった」と評価した。
同誌の評価は▽インフレ対策・物価の安定▽経済発展への貢献――の2点が主な基準となっている。今年A判定だったのは彭総裁のほか、▽欧州中央銀行(ECB)、トリシェ総裁▽韓国銀行、李成太(イ・ソンテ)総裁▽イスラエル銀行、フィッシャー総裁▽オーストラリア準備銀行、スティーブンス総裁▽マレーシア中央銀行、ゼティ総裁▽チェコ国立銀行、トゥーマ総裁――の7人だった。